「NHSのSEさんには“当社が欲しいモノ”というより“当社に役立つか”という視点で課題を解決して頂きました。」
2011年4月、「新会計・固定資産システム」の本番稼動を迎えた総務部情報システムグループマネジャー中西様は、プロジェクトをこう振り返った。
全体最適を求めてERP製品を比較検討
アドバネクス様の既存システムは、別々に開発した会計・手形管理・販売管理など、複数のシステムを連携ツールで接続して全体の整合性をとっており、運用コストや現場のオペレーションに問題を抱えていた。そこで当時2015年に強制適用といわれていたIFRSへの対応を契機に、システム全体の最適化を図るべく、ERP製品導入によるシステム再構築の検討が進められた。
国内外のERP製品の説明を聞き、要件の実現可否を評価した結果、3製品に絞り込み詳細検討プロジェクトを立ち上げた。しかし、この中に本当に自社の規模、要求にマッチした製品があるのだろうか、他のERP製品をもっと調査すべきではないか、という議論がプロジェクト内で再燃。そんな中で完全Web-ERPのGRANDITを見つけ、NHSに相談したという。
製品をみて、SEをみて、NHSに決めた!
選定ポイントは、以下の3点であった。
- 1会計システムとして機能が充実していること
- 2統合されたERP製品であること
- 3標準機能もしくは最低限のカスタマイズで要件を実現できること
中西様によれば「検討した中でGRANDITの総合評価はNo.1。製品として非常に魅力的だったのですが、提案頂いた導入費用は一番高かった」という。
NHSのプレゼンには納得感があり、インフラの仮想化などハードも含めた総合的な提案が魅力的で、問合対応も一番真摯だった。しかし、新日鉄と日立の合弁会社という安心感はあるものの、NHSとは取引実績がない。プロジェクトが始まったら対応メンバー(担当SE)が変わってしまうのではないか、という不安も大きかった。最後は、価格競争になっても最後まで値引きに慎重だったNHSの姿勢から「嘘を言わない会社だろう」と評価して発注を決定したという。
GRANDITで事業基盤の更なる強化を
固定資産に関しては登録点数が多く難しい面もあったが、SEの対応は期待通り。プロジェクトは大きな問題もなく、スケジュール通りにスムーズに進行。
NHSの支援もあって、一番懸念していた受入テストや並行本番も、無事終了することができたという。新システムは、レスポンスもよく、操作性も改善して業務の生産性がアップ、社内の評判も上々である。
アドバネクス様では、現在、販売モジュールの追加導入、国内関連子会社への展開など、GRANDITを活用した事業基盤の更なる強化を検討されている。